体育の授業をするときに
教材研究していますか?
教師になりたての頃(中学の体育教師)は
自分が経験したことのある種目を
授業で行うときには、
ほとんど教材研究はしませんでした。

わからないことがあれば
同僚の先生に聞いてなんとなく
わかったような気持ちになって
授業をやっていました。
それで授業をやっていて、
なにも問題ないと思っていたのですが
授業をする中で子どもたちが
得意な子はいきいきとしているけど
苦手な子が楽しそうじゃない!!
やり方が間違っているわけではないけど
なんとな違和感を感じました。

そんなときに先輩の先生に
「苦手な子が楽しそうにありません。
どうやって授業をすれば良いですか?」
と質問すると、
「教材研究しているか!?」と
聞かれ、自信満々に
「やっています!!
実技の本などを見て、この技を習得して
次にこの技を習得すると
これができるようになることは
教材研究をしてわかりました。」
と、答えました。

すると、
「それは教材研究ではない。
指導の順序を確認しているだけで
子どもの活動や様子を想定して
授業を組み立てているか?」
と言われ、ハッとさせられました。

順序を考えて、その通りにやれば
できるようになるのは
みんなわかっているけど、
それが思い通りにできない子は
次のステップに進めなくなる。
そうなると、できないまま
次のステップに行ってしまう。
そうなると、
できないことを残したまま
次の活動をすることになる。
やっぱり前の活動ができない子は
次の活動も上手くできない。
どんどん授業が進むと
できないことがどんどん増えて
できないことでやる気がなくなって
「やりたくない」
「おもしろくない」
「バカにされる」

そんな気持ちに
なっていることに気づきました。
算数でも
足し算ができるようになったら
引き算の勉強をする。
かけ算がわかるようになったら
割り算の勉強をする。

体育もやっぱり同じように
野球でいうと
キャッチができないのに
ノックを受ける練習をする。
ルールを覚えて試合をする。

1番大切なキャッチボールができない状態で
試合を楽しくすることなんて
絶対にあり得ない。
「とりあえずやっていれば良い。」
「とりあえずわかればできるようになる。」
ちょっと考えれば
そんなことは絶対にあり得ないって
ちょっと考えればすぐにわかることでも
初めのうちは
教科書通りに教えていれば
いつかできるようになると
思い込んでいました。

先輩の先生は教えてくれました。
「できない子にどう声かけをすれば
できるようになるのか。
できない子がどうすれば
楽しいと思える授業になるのか。
そんなことを考えて授業を
組み立てていくことが
教材研究なんだ!」
と、教えてもらいました。

「授業をするだけでよければ
どんな人にもできるけど、
できないことをできるようにさせるのが
教師の仕事の
おもしろいところじゃない!?」
と言われたことがあってから、
「体育の授業」にこだわりを持って
「できるようになった!」
「友だちとやっていて楽しい!」
「もっとやりたい!」
子どもにそう思わせられる
授業をできる教師になりたい!
と思って小学校教員として働く今も
体育の授業にこだわり続けています!
みなさんも
子どもたちが主体的に活動する
体育の授業を一緒に作っていきましょう!!
